イライラすると、ついつい子供や家族に当たってしまったり、他人に、怒りのエネルギーをぶつけてしまう。
そのことが、自己嫌悪や、落ち込む気持ちにつながってしまい、さらにイライラを増幅させてしまう。
なんていうような、怒りのループ、私も経験があります。
できるものなら、こんなにイライラせずに、穏やかな心で毎日を過ごしたいのに。
体質別の怒りのタイプ
私は比較的沸点が低い方で、すぐに怒りがわきます。一方で、引きずらず、比較的すぐに心が落ち着きます。
一方で、私の夫は、滅多なコトでは起こりませんが、一度怒るとかなり怖く、延々と続くかのような怖い時間が続きます。
アーユルヴェーダでは、体質によって、怒りの現れ方が違うと考えます。
ピッタ(火)タイプ:怒りが湧きやすい。他人と比較したり、競争する場面では特にカッとしやすい。
ヴァータ(風)タイプ:沸点は低く、怒りが湧きやすいが、すぐに鎮まる。
カパ(水)タイプ:なかなか怒らないが、一旦怒ると、すぐに表情に出したりせず、じっとリベンジの機会を待つ
怒ることはいけないことなの?
”怒り”の感情は自然なもので、むしろ防衛反応でもあります。でも、”怒り”の感情が他人に向けられると、それが問題なのです。
アーユルヴェーダでは、”怒り”の感情はピッタ(火のエネルギー)を増やします。
ピッタが増悪し、バランスを崩してしまうと、心と体に影響を及ぼします。
・他人を口撃(攻撃)してしまう
・必要以上にイライラしてしまう
・関節の炎症
・胃酸の出過ぎ
・関節などの炎症
・アトピー症状の悪化
など、これらはピッタがバランスを崩しているサインかもしれません。
ピッタには5つの種類があり、その一つであるサダカピッタは心と頭をつなぎます。感情を消化し、正しい判断をするのがサダカピッタの役割です。
ピッタのバランスが崩れると、感情が消化しきれなくなり、よくないとわかっていても怒鳴ってしまう、といった行動につながってしまいます。
”怒り”の感情自体は悪いものではないのです。
”怒り”の感情が湧いても、ピッタのバランスが整っていれば、心身は健康なままなのです。
怒りの”負のループ”を生まないために。
ピッタの緩和を心がけてみましょう。
・強い酸味、辛味、塩味の食事を避けてみる
・利用作用、冷性の性質を持つ食材を摂ってみる
・クーリングプラナヤマ
・ピッタ緩和のためのヨーガアーサナ
など、セルフケアとしてもできることがたくさんあります。
何が自分に合うかを見つける作業を一緒にしませんか?