アーユルヴェーダと性生活は関係あるのでしょうか?
実は、性生活についてはアーユルヴェーダでも避けては通れないトピックスなのです。
むしろ、健康の3大要素=Ahara, Nidana, Bhrahumacharyaと言われるくらい大事なことです。
アーユルヴェーダでは、健康のためには食物、睡眠、そして性生活がコントロールされていることが大事、と言われているのです。
今日はその中でも性生活に焦点を当ててお話したいと思います。
性の営みは、子孫繁栄、時代を紡いでいくために不可欠な行為です。それだけではなく、性行為によって体組織にも影響を与えます。
今回のキーワードは「自然との調和」です。
アーユルヴェーダでは、Ritu(季節)によって変化するエネルギーに応じた性生活を送ること、そして、何より自分とパートナーのつながりを大事にすることが大切と考えます。
季節に合わせた性生活とは?
冬は体内のエネルギーが最もある季節です。そのため、体調や体力に合わせて毎日しても良い。
一方で、夏はエネルギーが低めです。そのため、約2週間に1回程度にするようにします。
春と秋はその中間です。3日〜5日に一度程度にするようにします。
その他、病気などで体がとても弱っている時や精神的にとても落ち込んでいる時はセックスは避けるべき、また女性が生理中、妊娠中、産後すぐなどエネルギーが低下している時もするべきではないとしています。
また、動物と交わってはいけない、暴力的なセックスはいけない、無理やりするセックスはいけない、玩具を使うことは良いが、快楽の為だけに使うのはよくない、などなど。
アーユルヴェーダでは、性生活は子孫を残すために必要不可欠かつ自然な営みだと考えます。一方で、エネルギーを消費する行為であることも確かです。性生活はOjas(活力のエッセンス)の増減に直結します。だからこそ、性生活を制すものは、健康で長寿!
そのため、アーユルヴェーダの8つの分野の一つはVajikaran Chikitsa といって、健康的な性生活を送るための医学分野です。
スタミナ向上、精子と卵子の質を高める、ということが主な目的になってきますが、最後におすすめのハーブをいくつかご紹介したいと思います。
・Shirajit シラジ
滋養効果が高く、スタミナ向上に効果が高い。また、性欲を上げてくれる効果もあり。
・Ashwagandha
ナチュラルステロイドと言われるほど、元気を与えてくれるハーブ。特に男性の不妊にも効果があると言われている。