長い夏休みを経て上海に戻ってきました。
早いもので、日本を離れて生活をするようになって10年目となりました。(その間国を跨ぐ引っ越し2回)
海外生活を送る中で、大変なことはたくさんあります。
その中でも、多分一番つらいことは、アイデンティティクライシスと言えるかもしれません。
私の周りでもよく聞くのが、フルタイムでバリバリ働いていたのが帯同で海外に来たことで専業主婦となった女性たちのこんな話。
初めは、生活に慣れるのに精一杯だったけれど、時が経つにつれ自分の存在意義が見出せなくなってしまった。
日本に帰ったらちゃんと復帰できるか不安。
子育て以外にも何かしないと、取り残されそうで不安。
かくいう私も、同じ経験(体験)をしています。
当時は、現地採用の道を探してみたり、ボランティアを探してみたり・・・していました。
ヨガで海外生活を楽にする、とは?
ここで言うヨガ=アーサナ(ポーズ)だけではありません。
むしろ、ヨガとは「本質」を見失わないようにするための練習、とも言えると思っています。
例えば、一本の木があるとします。
その木がカットされて木材となり、木の椅子が作られ、いつしか廃材となり、最後は燃えて灰となる。
木材・椅子・廃材・灰、全て違うものに見えるけれど、その本質は「木」なのです。
それと同じように、
外資系企業の人事としてバリバリ働いている私も、主婦の私も、2児の母としての私も、アーユルヴェーダセラピストの私も、その本質は同じ「私」。
もし海外帯同となり、”今の自分”でなくなる(なくなってしまった)ことに焦りや不安を感じている人がいたとしたら・・・
1000%、大丈夫。
今までの仕事を辞めても、専業主婦になっても、アルバイトをしても、ボランティアをしても、何もしなくても、本質の「私」は変わらないよ。
どの「私」もカルマ(宿命)を持って、一生懸命この人生を生きています。
人生の転機はカルマが変わる時だと言われています。
海外転勤が人生の転機であるならば、カルマを一つ解消したという見方もできるんじゃないかな?