私の住む上海では、10月の1日から1週間(長いところでは9日間!)という国慶節の長いお休みでした。
このお休みの間は毎年お天気が一気に変わる節目なのだそうです。
今年も、一気に気温が40度から21度まで下がり、昨日までは汗が滴るような陽気だったのが一夜にして、羽織ものが必要なくらいに変わりました。
そこからは、最低気温13−16度あたり、最高気温も18−22度あたりを推移するようになり、一気に秋本番となりました。
むしろ、朝晩の寒さについては、秋ををすっ飛ばして冬の入り口に来てしまったかのようです。
季節の変わり目になると調子が悪くなる?
上海のように急激な変化とまではいかなくても、季節の変わり目はいろいろと変化が生じます。
日本のように四季がある国では、それが年に4回(+梅雨?)もあるわけです。
では、なぜ季節の変わり目は不調を招きやすいのでしょうか?
アーユルヴェーダでは、季節の変わり目は、自然界の変化や私たちの食生活によって、私たちの身体を動かすドーシャ(エネルギー)の変わり目となります。
例えば夏から秋にかけては、夏の間に増えてきた「熱」が秋の涼しさによって沈静されていきます。
そして、寒い冬に向けて身体のエネルギーを補う準備の期間に入っていきます。
しかし、アグニが整っていなければ、「食欲の秋」を楽しむことができず、消化不良になってしまったり、
また夏の暑い熱によって身体が乾燥し、体内に蓄積したヴァータが、秋の涼しさによって一気に悪化し、不調を招いてしまう人もいます。
この季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、ドーシャのバランスが崩れやすいからともいえます。
秋に起こりやすい不調とアーユルヴェーダの対処法
私の場合、もともとヴァータが強めの体質ということも影響してか、夏から秋に変わるこのタイミングで体調を崩すことが多いです。
(思い出すと、年中亜熱帯のシンガポールに住んでいた時はこの9月、10月は体調を崩すことはなかったように思います。)
この時期の私の不調は、多くの場合、寒い日や風の強い日に薄着で出歩いた後に必ず乾いた咳と頭痛から始まります。
そんな私にとって、この季節のお役立ちアイテムたちは、なんと言ってもハーブティーたちです。
特にこれらのお茶は日本でも手に入りやすく、また咳の鎮静に効果があると言われているお茶たちです。
温めてゆっくり啜るように飲みます。
※熱々のお茶はヴァータを増やすことに繋がりかねないのでちょっと注意が必要です。
・トゥルシーティー
・リコリス(甘草)ティー
・ジンジャーティー
・シナモンティー
アーユルヴェーダでは、咳と頭痛はヴァータが大きく関係していると考えます。
そのため、お茶以外にもヴァータ鎮静のためにはこんなケアも効果的です。
・オイルバス
・ヨガ(Paschimottanasana, Uttasasana, Cat and Cow pose, Bhastrika, Nadishudi etc…)
・たっぷりの水分補給
・油分を含んだ温かい食事
これぞ、アーユルヴェーダの本髄!
アーユルヴェーダのハーブを勉強していると、どうしても○○に効くのはこのハーブ!というところに目が行きがちです。
私も、気づくとついついそんな答えを探してしまいます。
でも、アーユルヴェーダは対処療法だけではありません。
対処療法と合わせて、そもそもの原因を取り除くことが大切です。
対処療法はQOLを上げるのには必須です。
咳が出ている時にはやっぱり咳をすぐに止めたい。
でも、その原因を取り除かないことには、また同じ不調が出てくる、もしくは、その他の不調を引き起こしてしまうかもしれません。
直近の生活習慣や食生活を振り返ってみると、ドーシャのバランスが崩れたそもそもの原因が見えてくるかもしれませんね。