アーユルヴェーダには、1日を元気に過ごすため、そして健康の維持のためにディナチャルヤという朝のルーチンがあります。
確かに健康には良さそうだけれど、それでも古典に書いてある通りに全てこなそうと思うと、4時間ほどかかってしまいます。
そうなると、ちょっとすぐに今の生活に取り入れるとなるとハードルがかなり高いです。
最初から全てやろうとせず、できるところから少しづつ始めていくのをおすすめします。
車もエンジンをかけてすぐに走り出すよりは、エンジンを温めてからゆっくり走り出したほうが燃費も良く、車にも負担が少ないですよね?
ディナチャルヤの実践は、まさにこの身体という車を走らせるためのエンジンを温めることなのです。
ディナチャルヤとしてのアビヤンガとは?
ディナチャルヤの一つにアビヤンガ(オイルマッサージ)があります。
アビヤンガの効能は、古典から引用するとこんなにたくさんあるわけです。
・血行促進
・皮膚に潤いを与える、強さを与える
・視力を向上させる
・身体を滋養する
・睡眠の質を上げる
・ストレス解消
・若返り
それでもやっぱり、朝からオイルでマッサージするなんて、そんな時間はない!という方も多いのが実際のところかもしれません。
そんな方は、①足②耳③頭 の3点に絞ってオイルマッサージをしてみてください。
なぜこの3点なのでしょうか?
・ナディ(エネルギーの通り道)は頭頂から踵と言われています。始まりと終わりのポイントを刺激することで、エネルギーをスムーズに通るようにします。
・この3箇所はマルマ(エネルギーの溜まり場)が多く存在するポイントです。馴染みの「つぼ」に言い換えるとわかりやすいかもしれません。
・足、耳、頭はいずれもヴァータの定置です。この3点をオイルマッサージすることは、ヴァータを整えることに繋がります。
1日元気に自分という身体(車)を走らせるために、朝忙しい人こそ、実践していただきたいオイルマッサージです。
ディナチャルヤやアーユルヴェーダの食生活を取り入れてみませんか?