“健康にいい“、“ダイエット効果“などで注目を集めているローフード(生食・非加熱)ダイエットですが、加熱調理フードと比べて、どちらが健康に良いのでしょうか?
答えは、どちらも!です。
アーユルヴェーダでは、どちらかというと加熱調理を推奨することが多いですが、決してローフードはだめというわけではありません。
ローフードVS加熱調理
ローフードは、加熱しない、もしくは低温調理をすることで、酵素などの栄養素を損なうことなく摂取できます。
旬の採れたて食材は、プラーナに満ちていて、私たちにエネルギーを与えてくれます。
一方で、冷性、軽性、荒いといった要素を多く含むので、過剰摂取はヴァータ(風のエネルギー)の増悪につながります。
また、これらの要素はアグニ(消化の火)にも影響を与えるので、消化に時間がかかります。
加熱調理フードは、食材の細胞壁を壊すので、一種のミネラルなどの栄養素の吸収率は上がります。
調理の過程で熱を加えることにより、食材のドーシャバランスが整い、またなんと言っても消化しやすい食べ物にしてくれます。
一方で、加熱のしすぎや超高温での調理は、ピッタのバランスを崩してしまうので注意が必要です。
こうやってみると、どちらの食事もお互いに良いところと悪いところがあります。
アーユルヴェーダの食事学
アーユルヴェーダは「消化力」に合わせた食事を大切にします。
消化力が弱ければ、いくら栄養素やプラーナが高い食材を食べても、体に取り込むことができません。
むしろ、消化できなかったものはアーマ(未消化物・毒素)となり、様々な不調を引き起こす元となってしまいます。
体質や季節、その時の消化力に合わせた食事を楽しみましょう!
こちらは、アーユルヴェーダの食事法から、ちょっとしたヒントをご紹介します。
・ローフードを摂取するときは、消化を促進するようなハーブやスパイスを一緒にとる。
・調理した食事は温かいうちに食べる
・調理後12時間以上経ったものはなるべく避ける
セルフケアを通じて、その先へ。
スワスタセルフケアプログラムで学んだ知識を、家族や周りの大切な人のホームケアにもつなげていきましょう。