不調と一口に言っても、その種類や重症度など人それぞれです。
風邪をひいて39度の熱が出ている、コロナに感染してしまった、というレベルから、未病といえるような、なんだか身体が重たくてやる気が出ない、よく眠れないといったものまで、一人の人間でも多くの不調を抱えていることもあります。
しかし、その過程を紐解いていくと、不調の原因が見えてきます。

アーユルヴェーダの考える不調の原因とは?

アーユルヴェーダでは、不調や病気の原因はただ一つ、ローガだと考えます。
ローガとは、欲望、意欲、執着などの意味を持ちます。
ローガが増えて溜まってくると、私たちは執拗な執着やエゴとなり、ある種の「熱」を産み出します。

例えば、素敵なバッグが欲しいと思ったとします。
だんだん、欲望が増大し、「どうしても欲しい」「あの子は持っているのにどうして私は持っていないの?」「寝ても覚めてもバッグのことばかり考えてしまう」「なんとしても、手段問わず手に入れたい」と、思うようになる、かもしれません。
この心の動きによって、メラメラと心の中で炎が燃え始め、「熱」が生まれます。
「熱」は活動的です。
この「熱」が、消化器官の働きや神経系統に影響を与え、(ドーシャのバランスが崩れ始め)不調や病気として体現されてしまいます。

よく、ストレスは全病気の根源と言われることがありますが、これに通づるものがありますね。

アーユルヴェーダの定義する健康とは?

アーユルヴェーダで定義されているSwastha(健康)とは、ただ病気や怪我がない状態ではありません。
身体、心、魂全てにおいて健康で、始めてSwastha(健康)な状態と言えるのです。

ふと見るSNSの投稿には、素敵なバッグやシューズ、スクロールするとその下には、細いモデルさんのようなキレイな人がしなやかにヨガのポーズをとっている写真。

あー、これが欲しい、こうなりたい、と思うかもしれない。

でも、そんな今の自分も、周りから見たら、同じように素敵なんだよ:)

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