アーユルヴェーダは伝統医学です。
でも、多くの国で「医療」として認められていません。このギャップがアーユルヴェーダを発信する者としては、難しくいつも頭を悩ませるのです。(←心の声!)
日本でももちろん、アーユルヴェーダは医療として認められていませんので、代替医療という分野に分類されます。
代替医療というと、“医療(西洋医療)の代わりになるもの“というイメージがありませんか?
もっと突っ込むと、アンチ西洋医療的なイメージを持たれていることもあるのかな。
そうなると、私の理解とはちょっと違ってきます。
代替医療とは、通常医療を補完する手段としての意味合いが込められており、医療と相反するものではないのです。
アーユルヴェーダの強みもまさにそこ!
シンガポール時代にアーユルヴェーダクリニックで働いていましたが、患者さんは老若男女。症状も様々でした。
その中で当時セラピストとして、子宮頸がんステージ3と診断された方のセラピーを担当したことがありました。
その方は、大学病院で抗がん剤治療を続けていましたが、抗がん剤治療の効果をあげたいという理由でアーユルヴェーダクリニックに来院され、抗がん剤治療が終わった後もしばらくセラピーに通っていらっしゃいました。
抗がん剤治療による、心と身体のダメージは人それぞれです。
また、抗がん剤治療が終了しても、また再発しないか?という不安が残ります。
心と体をトータルにケアする、これがアーユルヴェーダの役割だと思うのです。
西洋医学とアーユルヴェーダでは得意分野が違います。
だからこそ相反するわけではなく、補完する手段なのです。