「こんにちは!毎日暑いですね」
もはや、最近はこれがあいさつの定型文になっている気がします。

一歩外に出ると汗が噴き出ます。
私たちの身体はよくできていて、身体の熱をある程度一定に保つために暑いと汗をかきます。

その乾いた体を潤すために、私たちは喉を潤します。

アーユルヴェーダ的に夏の汗を考えてみる。

汗を大量にかくということは、体内の水分(や、ミネラルなど)が汗となり、汗の水分が皮膚の表面で蒸発するときに熱が奪われ、体温の上昇しすぎを防ぎます。
一方で、蒸発するということは、身体を乾燥させることでもあります。


これを、アーユルヴェーダの視点からみると、カパが減り、ヴァータが増える、と言えます。

暑いと、ついついキーンと冷えた飲み物に手が伸びてしまいがちですが、この行動が黄色信号と言われるのは、このヴァータの増悪がキーワードです。

冷えた飲み物の過剰摂取は、ヴァータをさらに増悪してしまうので、ちょっと注意が必要です。

冷えた飲み物 VS 冷性の飲み物

冷蔵庫でキンキンに冷やした、もしくは氷をたっぷり入れた“冷えた“飲み物と“冷性“の性質をもつ飲み物とは、何が違うのでしょうか?

消化の観点から見ていきたいと思います。

アーユルヴェーダでは、なんといっても「適切な消化力」が健康の鍵です。

暑いからといって、“冷えた“飲み物を摂取しすぎると、アグニ(消化力)の低下を引き起こします。
アグニの低下は、アーマ(毒素)の蓄積につながり、体内のスロータス(管)を詰まらせます。

このスロータス(管)の流れが滞ると、むくみや自律神経の乱れにもつながり、いわゆる“夏バテ“になってしまいます。


※スロータス(管)は、身体内に張り巡らされている管です。
消化器官、呼吸器官、血管などがイメージしやすいものが16つ、それ以外にももっと細かいレベルの管が無数にあります。

一方で、冷性の飲み物は、身体の熱を取り除くだけで、アグニには影響を与えません。

アーユルヴェーダには、古典にも書かれているとっておきの冷性の飲み物があります。

〜コリアンダー水〜

1、コリアンダーシードを10グラムを砕いて水60mlに浸す(コリアンダー:水=1:6)

2、一晩置く

3、翌朝濾して飲む

以上!

これに、少しお砂糖を加えて飲むとさらに冷性度UP!です。

どうして、コリアンダー水はアグニには影響を与えないのか?

これは、コリンダーシードのもつ、「少しだけ温性」という作用にあります。
これを、水、砂糖という「冷性」のものと合わせることで、身体の熱を下げることにつながり、一方で、アグニの活動を下げないトリックにつながるのです。

そのため、コリアンダー水は消化力アップ、血液サラサラ、むくみ解消、などの効果もあり、一石○鳥!?のドリンクでもあります。

暑い夏にコリアンダー水、ぜひお試しください♪

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