マントラとは?
ヨガやアーユルヴェーダでは、よくマントラを唱えることがあります。
初めての方だと、宗教っぽい?とか、サンスクリット語の意味がわからない、いまいち効果がわからない、などといった理由で躊躇してしまうかもしれません。
そもそもマントラとは?
日本語には真言と訳されますが、宇宙の波動を音や言葉として表したものです。
そのため、神の音として宗教的な儀式の歌,祭詞,などに使われることもあります。
マントラは、とても神聖な音であり言葉なのです。
だから、マントラを唱えましょう!
という、言い方もできると思いますが、今日はちょっと違うアプローチからマントラの大切さをお伝えしたいと思います。
マントラは言葉であり、声に出すと音になります。
音は、波動です。高い音、低い音などによって、その波動は異なります。
マントラを唱えることによって、体の中で波動が作り出され、その波動は体内の空間や水分を通って体全体に響き渡ります。
この波動の中には、人にとって心地よい波動というものもあります。f/1分の揺らぎと言われる自然の音がそれです。つまり、良い波動の音を響かせることによって、リラックス効果が得られます。
マントラは、細胞レベルで調和させる!?
また、音の波動は、共鳴します。この共鳴によって、体の中の細胞レベルで調和することができます。
細胞レベルで調和するとは、どういうことでしょうか?
2002年に発表された論文で、細胞が自然の代謝機能の特徴としての音を作り出しているという発見がありました。
細胞の一つ一つが音を(しかも可聴域にある)出していて、体全体で調和した音を奏でているというのです。
そして、健康な細胞であれば、調和した音を奏でるが、がん細胞などでは不協和音となるのだそうです。
つまり、マントラを唱えることによって、マントラの音を共鳴させ、細胞レベルで調和させていくことができる、つまり健康な状態に調教していくことができるというわけです。
ヨガのメディテーションテクニックの中に、MSRT(Mind Sound Resonance Technique)がありますが、これがまさにその理論に乗っ取ったテクニックです。
mrityunjaya mantraというとても力強いマントラの響きと波動を使って、体内の細胞を共鳴させ、調和させます。
余談ですが、以前アーユルヴェーダクリニックで働いていた時、このMSRTを行うと、結構な確率で途中で寝てしまう方が多かったです。
いろんなマントラがありますが、まずはOM (A U M)から初めてみてはいかがでしょうか?