アーユルヴェーダを学んでいると、必ずぶつかる壁があります。
例えば、ディナチャルヤ(1日の理想的な過ごし方)、リトゥチャルヤ(季節ごとの過ごし方)、アシュタ アハラ ヴィッディ ヴィシェーシャ アヤタナ(食事に関する8つのゴールデンルール)なんかを学んだ暁には、あれをしなさい、これはやめなさい、これを食べなさい、あれを食べてはいけません、と言われているようで・・・。
初めは面白くて始めるのですが、だんだん気がつまってくる、そして全くできていない自分を責めたくなる。
もしくは、初めは一生懸命やってみるけれど、気づいたら面倒くさくて全部やめてた、なんてことになっていたり。
これ、全部、私でした。
なんだか、アーユルヴェーダっていいなと思っても、実際やってみると意外と大変だと思っていました。
それは、アーユルヴェーダ的な生活習慣や食生活が「特別」なものだったからです。
「特別」なものだから、いつも以上の努力をしなければいけないと思っていたし、いつも以上の努力をしていたのです。
そんな状態から少しづつ肩の力が抜けてきたのは、実はヨガのおかげでした。
ヨガもいきなりハンドスタンドとか、足を頭の後ろにかけたりなんてしませんよね?
まずはゆっくり太陽礼拝を練習して、そこから少しづつ難易度の高いポーズを練習していきます。
アシュタンガヨガでも、太陽礼拝から始まり、一つずつポーズが増えていきます。
また、毎朝、決まった時間にマットに立ち、決まったヨガのポーズを決まった順番で練習します。
毎日毎日繰り返していると、そこに「特別」なものという意識がなくなっていきます。
毎日歯磨きをするのに、特別感がないのと同じです。
もちろん、その中には苦手なポーズもあります、1年以上練習してできるようになるポーズもあります。昨日はできても今日はできないポーズだってあります。
アーユルヴェーダも、いきなり全部完璧にやる必要なありません。
むしろ、それがストレスになってしまったら本末転倒だからです。
毎日自分ができることを少しづつ実践していくことで、だんだん「特別感」がなくなっていきます。
やれることから少しづつ、でも毎日やる。
私の場合、ヨガの練習にアーユルヴェーダを実践することが助けられました。そして、アーユルヴェーダを実践することで、毎日ヨガの練習が気持ちよく練習できます。
それによって、心と体のバランスが整い、毎日に感謝することができるのです。