上海では引き続きインフルエンザに加え、胃腸炎や溶れい菌も流行っているそうで、コロナ禍の反動なのか、免疫力がみんな弱っているのでしょうね。
そんな我が家も、先週は、次男が体調不良。
私も全ての予定をキャンセルして、家に篭っていました。
もちろん次男の体調は心配なのですが、メールやSNSを見ながら心の片隅では「他のみんなは色々していて羨ましい・・・」などと少し落ち込んでいました。
他人がキラキラして見えてしまう、妬みや嫉妬の気持ちがムクムクと湧いてくる、など、誰にでもそんな経験はあるのではないでしょうか。
そんな気持ちが引き金になり、イライラしたり、不安になったり、落ち込んだり、もしくはそんな自分がちょっと嫌になったり。
そんな時の対処法も、もしかしたらアーユルヴェーダにヒントがあるかもしれません。
アーユルヴェーダから紐解く「心の状態」
妬み、嫉妬、驕りなどの感情が強く出ている時、アーユルヴェーダでは心のトリグナ(性質)のバランスが崩れていると考えます。
心の状態は大きく3つあり、それぞれラジャス(激性)、タマス(惰性)、サットヴァ(純粋性)の要素が相互的に働いています。
ラジャス:活動的、感情に左右される、エネルギーを使いすぎる、自分を過信する
タマス:無気力、無知、執着する
サットヴァ:調和が取れている、安定している、正しい知識がある、正しい判断ができる
この3つがバランス良く保たれていれば、心は平穏な状態です。
しかし、例えば上記のような妬み、嫉妬、驕りなどの感情はラジャスの増大によって引き起こされます。
心と体はつながっているので、ラジャスが乱れているということは、ドーシャジャ・プラクリティにも影響を与え、ヴァータ・ピッタの乱れに繋がります。
それでも、心に湧き出る感情をコントロールするのは本当に難しいです。
以前、ドクターにこんなことを教わりました。
”感情を無理やりコントロールしようとしてはいけない、感情から派生するアクションをコントロールするように気をつけなさい”
以下、私なりの解釈になります。
私たち(少なくとも私)は一般的な人間として、いろんな感情が現れます。
例えば、子どもがゲームをやめなくて、「怒り」の感情が現れた時、「私は怒っていない」と思い込んで感情を無視したり、「怒ってはいけない」とその感情を無理やり無くそうとしたりすると、歪みが生まれ、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまうことに繋がります。
それよりも、「怒っている」自分を受け入れた上で、そこから派生するアクション(例えば怒鳴るとか嫌味をいうとか)を止める、もしくはコントロールする方が心のサットヴァを増やすことにつながる、ということだと思います。
アーユルヴェーダで心のセルフケア
まずは、嫉妬している、羨ましく思っている自分を受け入れる!
それでもモヤモヤが晴れない時には、アーユルヴェーダの知識を借りてセルフケアをしてみませんか?
・アルコール、カフェイン、また辛い味や熱いものなどの刺激物を避ける。
・旬の果物(完熟がベスト)をたっぷり食べる
・アロマの香りでクールダウン(ミント、サンダルウッド、ローズなど)
・セルフオイルマッサージ(特に頭部、おすすめはココナッツオイル、Navratna Oil)
・ヨガ(前屈のポーズ、軽く捻るポーズなど)
心と体がつながっている、というのが良くわかります♪