今年は、訳あって夏休みを田舎の実家で過ごしています。
田舎の家はだだっ広く、エアコンも全部屋にありません。
そのため、リビングを出ると、汗がだら〜っと出てきます。
アーユルヴェーダから見た汗とは?
アーユルヴェーダでは、汗はピッタの座です。
ピッタの熱が増加することで、その熱が血液に入り込みます。
そして、熱(Pitta)を帯びた血液(Rakta)により、汗腺(Meda)で汗(Sweda)が作られます。
アーユルヴェーダでは、Meda(脂質組織)で行われる代謝によって作られた老廃物(Mala)が汗(Sweda)です。
Malaは老廃物と訳されることが多いですが、個人的にはMalaはマラと訳すのが良いと思っています。
Malaは代謝の過程によって生成されるもので、身体から排出されたら不要物となりますが、それまでは身体をサポートする役割を担っています。
汗(Sweda)の役割とは?
・体温を調整する
・皮膚を強くし、なめらかにする
・体内の水分量を調整する
このように、適切な発汗は過剰なピッタを体から排出し、わたしたちの身体は自然とバランスが取れるようになっています。
しかし、汗がうまくかけないと、体内に熱(ピッタ)がこもり、熱中症や下痢、火照りという症状につながります。
こんな汗が出る時は、いずれもピッタのバランスが崩れているサインと言えます。
・熱くなってもなかなか汗がでず、時間が経ってからドバッとでる汗
・ベタベタした汗
・暑くないのに出る汗
・大量の止まらない汗
発汗はデトックスになる、というイメージがあります。
確かに、汗をたっぷりかくと、なんだかスッキリした!という気持ちになります。
実際に汗に含まれるのは、水分とほんの少しの代謝による老廃物(ミネラル、塩分など)です。
いわゆる毒素やアルコール(二日酔いを治す?)成分は含まれません。
そういった意味では、汗をかいてもむくみ解消にはつながる?かもしれませんが、デトックスにはなりません。
アーユルヴェーダやアシュタンガヨガでは、「発汗によって身体の不純物を取り除く」!?
汗はピッタです。
適切なピッタは、アーマ(毒素)の蓄積を防ぎます。
汗をかくために、血液は熱を帯び、血流を促進し、アーマの排出を促します。
こうやってみると、適切な発汗システム(ピッタの働き)はデトックスにつながる、と言えますね:)