先日、友人と話していた時のこと。
息子さんがIBS(腸過敏性症候群)だという話から「腸活」の話になりました。

腸の健康には、発酵食品と食物繊維を多く摂りましょうという説が一般的です。
確かに、発酵食品は善玉菌を増やし、食物繊維は善玉菌の働きを活発にするエネルギーになります。

しかし、これらの食品は小腸で吸収しにくいので、腸ではさらに腸液を出して消化しようとします。その結果、特にIBSなどの人にとっては、逆にガスが溜まったり下痢につながってしまったりすることもあるのです。

アーユルヴェーダでは、IBSはGrahaniと呼ばれ、Grahani Rogaは消化の火(アグニ)に関係する病気という意味です。

つまり、IBSは消化の火が何らかの理由によって適正に働かない(多くの場合、過活動)ことによって引き起こされる下痢や膨満感、腹痛、(たまに便秘)などの症状というわけです。

発酵食品、食物繊維は実は消化にはあまり優しくない部類の食品となります。
消化に重たいものを身体に入れると、アグニが消化しようと頑張りすぎてしまい、食べ物を焦がしてしまいます。
焦げた食べ物はアーマ(毒素)となり、不調の症状につながります。

少し調べてみると、今は低FODMAP食と言われる食事療法もあるようで、これはアーユルヴェーダの考え方に少し似ているような気がします。

しかし、アーユルヴェーダではオーカサットミヤ(身土不二)という考え方もあります。
例えば、日本に生まれて、納豆に慣れ親しんでいる人にとっては、納豆を食べても不調にはなりません。

一見、時間がかかるように見えるかもしれませんが、自分の体質、生まれてからの食生活や生活習慣などを考慮しながら、「自分に合った」食生活を見つけていくのが1番の近道なのかもしれませんね。

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