みなさん、お米は何で調理していますか?
炊飯器?土鍋?ストウブ?
先日、家電量販店に行ったのですが、そこに陳列されていた炊飯器の種類の多さと性能と値段(笑)に驚いてしまいました。
日本ほど、お米のおいしさを追求する国民はいない!と思います。
シンガポールに8年ほど住んでいましたが、シンガポールも米が主食の国とはいえ、炊飯器は数種類、しかも海外メーカーのものがあるだけです。
そんな美味しいお米は、糖質を多く含んでおり、お米の食べ過ぎは、ダイエットの敵!、特に糖質制限中の人はお米は控えるべき!といわれるのも事実です。
アーユルヴェーダから見たお米とは?
アーユルヴェーダでは、お米は甘味を持ち、消化にも良いことから、体に活力を与えてくれる代表的な食材です。
お米を食べると、「見た目美しく、きれいなオーラをまとい、精神力や知力も向上する」と、アーユルヴェーダの古典にも書かれています。
お米は一般的に、トリドーシャのバランスを整え、特にヴァータとピッタを整えてくれます。
しかし、冷性、重性といった性質を持つため、食べ過ぎはカパを増悪させてしまう場合もあります。
ご飯をお腹いっぱい食べた後に、眠たくなったり、体が重くなったり、また、便が増えたり重くなったりした経験のある方も多いのではないでしょうか?
この冷性、重性といった性質は、お米に含まれるでんぷんに大きく関係しています。
お米を煮る? 炊き干し法と湯取り法
最近は、このでんぷんのもちもちや甘味を引き出す調理法(炊き干し法)が主流となっています。
いわゆる、”ご飯を炊く”という調理法です。
通常の炊飯器や土鍋で炊いたお米は、水分を十分に吸収し、その分甘く、もちもちした食感になります。
一方で、アーユルヴェーダでは、”ご飯を煮る”調理法(湯取り法)を推奨しています。
湯取り法では、たっぷりのお湯でお米を煮て、お米が柔らかくなったら、余分な水をこぼします。
この水はどろっとしていて、でんぷんが溶け出しているのがよくわかります。
このように、湯取り法で調理したごはんは、必要以上のカパ(糖質)を含まないため、消化しやすく、またドーシャを乱しません。
肝心のお味は・・・?
炊き干し法で炊いたお米に比べて、もちもち感は少し減ります。
粘り気が取れて、少しさらっとした感じになります。
一方で柔らかさや甘味はちゃんとあります。
他のおかずと合わせて食べるのであれば、こっちの方が「合う」かもしれません。
(※100%個人の感想です。)
湯取り法とは?
湯取り法:
1、鍋に多めのお湯を沸かす
2、洗ったお米を入れる
3、中火で煮る(10−15分)※時々お米の具合を確認する
4、ざるにあけて、水をきる
5、鍋に戻して、弱火で水気を飛ばす
最近話題の糖質カット炊飯器も同じ原理でした!
アーユルヴェーダで無理せず、消化力に合わせた食生活に切り替えてみませんか?
消化力が弱っている時は、湯取り法や消化に優しいお米(古米や赤米、バスマティライス)を選ぶなど、自分の体質や体調に合わせた食生活は健康維持につながります。
セルフケアを通じて、その先へ。
家族や周りの大切な人のホームケアにもつなげていきましょう♪
🌿 スワスタセルフケアプログラムでは、①シンガポールのアーユルヴェーダクリニックで実際に行なっているアーユルヴェーダ施術と②プライベートヨガセッション、③個人の体質に合わせた食生活/生活習慣の3つを組み合わせたセルフケアプランの“習慣化”を二人三脚でサポートします。