クリスマス寒波だと思ったら、年末も年越し寒波になってしまった2021年末。

一気に気温が下がると、こんなことを周りでもよく聞きます。
「子供が風邪をひいて、その後大人もうつされてしまい、調子が悪い」
冬は免疫力が下がり、風邪をひきやすい、というイメージがある方も多いのではないでしょうか?

実は、人間の体は冬が一番強く、夏が弱いのです。

人間は恒常性(ホメオスタシス)という機能があり、常に身体を一定に保とうとしています。
冬であれば、外が寒いので、体の中では熱をたくさん作って、体が冷えないようにしています。そのため、体はよりたくさんのエネルギーを必要とするため、冬や消化力もアップします。

しかし、冬でも暖房の中にずっといたり、不規則な生活習慣を続けていると、自律神経の乱れから体が熱を作るのをやめてしまいます。
また、冬はどうしても動くのが億劫で運動不足になりがちな人も多いのではないでしょうか?
適度な運動は体温を上げるのにとても効果的です。


体がうまく機能しないと、外界の影響を受け、体の温度が下がってしまいます。
体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われているので、冬の寒さにより体温が下がってしまうと、結果として自己免疫が下がり、風邪をひきやすくなってしまうのです。

昨今はコロナ禍で病院に行きにくい中、特にイベント時には体調を崩したくないと願うのは誰も同じですよね。

みなさんは、どんな風邪の予防をしていますか?


アーユルヴェーダでは、この「予防」というのが実はとても得意分野です。
「予防」は「治療」に勝ると考えられています。


風邪をひかないようにするための3つの予防法


・ディナチャルヤ (1日の過ごし方)
・リトゥチャルヤ (季節の過ごし方)
・サッドヴリッタ (善行)

自然と調和した生活を送り、魂レベルで幸せを感じることで、身体ー心ー魂の3つのレベルで調和が取れ、健康が維持できるというアーユルヴェーダの考え方です


私は、はじめアーユルヴェーダを学び始めた頃、これを聞いて肩透かしをくらったような気持ちになりました。
心の声:「え、もっと秘密のハーブとかないの?」

ないんです。

アーユルヴェーダは、魔法でも秘薬でもありません。
当たり前のことを忠実にやることが、やっぱり健康には一番近道なのです。
でも、大切とわかっていても実践するのはなかなか難しく、ディナチャルヤもリトゥチャルヤもサットヴリッタも、一つ一つ見ていくと意外とできてないことの多さに気がつきます。
例えば、サットヴリッタには「嘘をつかない。」という項目があります。
誰だって嘘はよくないのは知っていますが、嘘をつかない日があるでしょうか??
そして、この3つは風邪の予防に効果的なだけではありません。
メンタルヘルスの予防にも効果があるのです。

2021年度はいろんな出会いを通じて、アーユルヴェーダに関わることができた一年でした。
出会っていただいた皆様に、心から感謝とお礼を申し上げます。

同時に、アーユルヴェーダとヨガを伝えるということには、様々な形があると学びました。
今年を糧に、2022年も引き続きアーユルヴェーダとヨガをできるだけ多くの方に伝えていけるよう邁進していきたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

रागादिरोगान् सततानुषक्तानशेषकायप्रसृतानशेषान्॥१॥
औत्सुक्यमोहारतिदान् जघान योऽपूर्ववैद्याय नमोस्तुतस्मैः

“Ragadi Rogan satatanushaktan
Asesha kaya prasrtanaseshan
Outsukya moha aratitan jaghana
Yo Apoorva Vaidyaye namostu tasmai”

Ashtanga Hridayam

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