先週前半までの暖かさから一転、また少し肌寒く、曇りがちなお天気の上海です。
公園では梅や桜、木蓮も咲き始めているので、上海にもついに春がきた!と思ったのは早とちりで、まだ季節の変わり目にいるようです。

アーユルヴェーダから見る季節の変わり目とは?

季節の変わり目には体調を崩しやすいという人も多いのではないでしょうか?
実際に季節の変わり目は、気温や天気など自然界に大きな変化がある時です。その自然の変化に合わせて、私たちの身体も影響を受け、体内リズムも変化します。

例えば、睡眠ホルモンと言われているメラトニン。
このメラトニンは暖かくなり、日照時間が長くなると、分泌量のピーク時間が早まるそうです。
また、睡眠時の体温の変化も同様に、冬から春に向けて体温が下がるタイミングが早まるそうです。

アーユルヴェーダでも、冬から春への季節の変化はVataからKaphaへ優勢ドーシャが変化するタイミングだと考えられています。

そのため、VataとKaphaのバランスを崩しやすく、睡眠が浅くなる、寝足りない、朝起きても体が重い、などの不調が起きやすいのもこの時期です。
”春眠暁を覚えず”と良く言われますが、最近周りでも「なんだか眠たい」、「朝スッキリ起きられない」という声を聞くことが多くあります。

アーユルヴェーダ&ヨガのセルフケアで睡眠改善!

アーユルヴェーダとヨガには、そんな時のセルフケアのヒントがたくさん詰まっています。
夜10時以降はPittaの時間。
この時間帯にPCや携帯を見ていると、就寝前に交感神経が優位になりがちです。
また、ディナーはしっかり消化してから寝ることも実は睡眠には大切なポイントです。
睡眠中は、身体と脳をしっかり休めることが大切ですが、未消化のうちに眠ってしまうと、身体は消化活動を続けるため、しっかり休むことができません。

例えば、こんなところから始めてみてはいかがでしょうか?

・夜10時以降は携帯電話やパソコンを見ないようにする
・ディナーは軽めにし、食事は寝る3時間前までに終わらせる
・寝酒、夜食をやめてみる

そして、寝る前の簡単ヨガも◎。
マットをわざわざ引かなくてもベッドの上でもできるポーズがあります。

おすすめは、股関節や腰回りを緩めるポーズたち。

・Baddha Konasana
・Viparita Karani
・Supta Matsyendrasana

一口に睡眠不足と言っても、その原因は多岐にわたります。
上記の他にも、不安症や神経過敏、また他の病気が引き金になっていることもあります。
セルフケアでも効果が見られない場合は、専門家への相談をお勧めいたします。

みなさんにとって、気持ちのいい朝が迎えられますように!

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